BYDラッコの性能やクルコン・安全装備&快適装備について詳しく解説

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2026年7月28日に発売されたBYD RACCO(ラッコ)

BYDとして初めて日本の軽自動車規格に合わせて専用開発された軽EVで、スーパートールボディと両側電動スライドドアを採用しています。

気になるのは、

「航続距離はどれくらい?」
「高速道路で使えるクルーズコントロールは付いている?」
「安全装備は国産軽自動車と比べても充実している?」
「快適装備はグレードによってどれくらい違う?」

といったところではないでしょうか。

結論からいうと、BYDラッコは最廉価の「200」からACC(アダプティブクルーズコントロール)、ICC、自動緊急ブレーキ、両側電動スライドドアなどを標準装備しています。

さらに300Plus以上では、シートヒーターやステアリングヒーター、デジタルキーなども追加され、かなり充実した装備内容となっています。BYDは2026年7月28日にRACCOを発売し、200、300Plus、300Premiumの3グレードを設定しました。

※この記事は2026年8月17日時点のBYD Auto Japan公式カタログおよび公式発表をもとに作成しています。


BYDラッコはどんな車?

BYDラッコは、海外で販売している小型EVを日本向けに縮小した車ではなく、日本の軽自動車規格に合わせて新設計されたEVです。

ボディサイズは、

  • 全長:3,395mm
  • 全幅:1,475mm
  • 全高:1,800mm
  • ホイールベース:2,520mm
  • 乗車定員:4名
  • 駆動方式:FWD

となっています。

全高1,800mmのスーパートールボディに両側スライドドアを組み合わせているため、カテゴリーとしてはN-BOX、スペーシア、タントなどを意識した軽EVと考えるとイメージしやすいでしょう。

BYDはRACCO専用に「X-PACK」と呼ばれるEV技術を開発。e-Platform 3.0をベースに、ブレードバッテリーとCTB(Cell to Body)技術などを組み合わせています。シャシには約70%の高強度鋼板を採用したと説明しています。


BYDラッコの価格は3グレード

ラインナップは次の3種類です。

グレードメーカー希望小売価格
RACCO 2002,145,000円
RACCO 300Plus2,398,000円
RACCO 300Premium2,497,000円

2026年7月28日のBYD公式発表では、CEV補助金は全グレード15万円とされています。補助制度は変更される可能性があるため、購入時には最新情報を確認してください。


BYDラッコの走行性能

最高出力47kW・最大トルク160N・m

モーター性能は3グレード共通です。

項目200300Plus300Premium
最高出力47kW47kW47kW
最大トルク160N・m160N・m
0~50km/h加速4.2秒4.4秒4.4秒
駆動方式FWDFWDFWD

軽自動車として注目したいのが160N・mという最大トルクです。

EVはモーターの特性上、アクセルを踏んだ直後からトルクを出しやすく、RACCOも0~50km/h加速を200で4.2秒、300系で4.4秒としています。

信号からの発進や市街地での加速など、日常でよく使う速度域を重視した性能設定といえるでしょう。数値はいずれもBYD公式カタログの2026年7月版に掲載されています。


航続距離は210kmと320km

ラッコはバッテリー容量によって大きく2種類に分かれます。

RACCO 200RACCO 300Plus / Premium
バッテリー容量22.40kWh35.84kWh
一充電走行距離210km320km
WLTC電費120Wh/km124Wh/km
バッテリーリン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオン

200は買い物・通勤・送迎など日常利用を中心にしたモデル。

300Plusと300PremiumはWLTCモード320kmなので、日常利用だけでなく週末のドライブまで視野に入れやすくなっています。

ただし320kmはWLTCモードによる国土交通省審査値です。実際の航続距離は、外気温、高速道路の使用、エアコン・暖房、乗車人数、走り方などによって変化します。


普通充電・急速充電にも対応

充電性能にもグレード差があります。

充電機能200300PlusPremium
AC普通充電最大3kW最大6kW最大6kW
CHAdeMO急速充電35.8kW49.7kW49.7kW
予約充電
V2L
V2H
回生ブレーキ

300PlusとPremiumなら6kW普通充電と最大49.7kWのCHAdeMO急速充電に対応します。

また全車がV2LとV2Hに対応。

V2Lでは車のバッテリーから家電などへ電力を供給でき、V2H対応機器を設置すれば、停電時などに車の電力を住宅側で利用することも可能です。

なおV2Lアダプターなど別途機器が必要になる機能があります。


走行モードは4種類

全グレードに、

SPORT / NORMAL / ECO / SNOW

の4種類のマルチテレインセレクトモードが用意されています。

街乗りではNORMALやECO、よりレスポンスを求めるならSPORT、雪道ではSNOWというように状況に合わせた設定が可能です。


BYDラッコのクルーズコントロールは?

ラッコの購入を検討している人にとって、かなり気になるのがクルーズコントロールでしょう。

驚くのは、一番安いRACCO 200を含め、全グレードにACCとICCが標準装備されていることです。

ACC(アダプティブクルーズコントロール)

ACCは、先行車を検知しながら自車の速度を調整し、車間距離を保つことを支援するクルーズコントロールです。

BYD公式サイトでもACCについて、先行車との車間距離を一定に保ちながら追従する機能と説明しています。

長距離ドライブや高速道路では、アクセル操作の負担軽減が期待できます。

しかもRACCOの場合、

200・300Plus・300Premiumすべて標準装備

なのがポイントです。


ICC(インテリジェントクルーズコントロール)も全車標準

さらに全グレードに**インテリジェントクルーズコントロール(ICC)**も搭載されています。

そのほか、

  • 車線逸脱警告(LDW)
  • 車線逸脱防止(LDP)
  • 前方衝突予測警報(FCW)
  • 前方車両発進お知らせ
  • 交通標識認識

なども組み合わされています。

ただし注意したい点があります。

2026年7月版のRACCO公式カタログでは、ACC・ICCについて作動可能な速度域や、停止保持・自動再発進などの細かな作動条件までは確認できません。

そのため、「全車速追従」「渋滞時に完全停止から自動再発進できる」といった細かな仕様については、現時点ではこの記事で断定しません。

購入時にこの機能を重視する場合は、最新の取扱説明書またはBYD正規ディーラーで確認するのがおすすめです。


BYDラッコの安全装備

安全装備はRACCOの大きな特徴です。

主要な予防安全装備を見てみましょう。

安全装備200300PlusPremium
ACC
ICC
自動緊急ブレーキ AEB
前方衝突予測警報 FCW
車線逸脱警告 LDW
車線逸脱防止 LDP
交通標識認識 TSR
踏み間違い加速抑制 AMAP
ハイビームアシスト
ドライバー疲労モニタリング
前後駐車レーダー
TPMS
幼児置き去り検知
アラウンドビュー

公式装備表ではこれらに加えてABS、TCS、ESC、EBD、ヒルスタートホールド、オートホールドなども全グレード標準となっています。


自動緊急ブレーキ「AEB」

衝突の危険性が高まった際にブレーキ操作を支援する**AEB(自動緊急ブレーキ)**を全車に装備。

さらに前方衝突予測警報のFCWも搭載されています。


踏み間違い加速抑制も標準

コンビニや駐車場などで気になるアクセルとブレーキの踏み間違い。

RACCOには**ペダル踏み間違い時加速抑制装置(AMAP)**が全グレードに標準装備されています。

高齢の家族が使用する軽自動車を検討している場合にもチェックしておきたい装備です。


6エアバッグを全グレードに装備

衝突時の乗員保護装備として、

  • 運転席フロントエアバッグ
  • 助手席フロントエアバッグ
  • 運転席サイドエアバッグ
  • 助手席サイドエアバッグ
  • 左右カーテンエアバッグ

合計6エアバッグを装備しています。

前席にはデュアルプリテンショナー付きシートベルト、後席にもプリテンショナー付きシートベルトを採用しています。


300Plus以上は幼児置き去り検知を搭載

300Plusと300Premiumには**幼児置き去り検知(後席CPD)**を装備。

BYDのカタログでは、車内に残された幼児の動きを検知すると警告音とハザードで周囲に知らせ、それでも救助されない場合にはエアコンを自動作動させる機能として説明されています。

小さな子どもを乗せる家庭では注目したい安全機能です。


Premiumはアラウンドビューを標準装備

200と300Plusには駐車リアカメラが装備されていますが、最上級の300PremiumではBYDアラウンドビューになります。

さらに前後それぞれ4個の駐車レーダーは全グレード標準。

狭い駐車場や自宅駐車場での取り回しを重視するなら、Premiumの魅力は大きいでしょう。


J-NCAPの評価は?

BYDはRACCOの開発について、日本の新車安全性能評価「J-NCAP」で最高レベルを獲得できる軽EVを目標にしたと発表しています。

ただし、2026年8月17日時点でNASVAが公開しているJ-NCAP評価情報を確認した範囲では、RACCOの正式な評価結果は確認できません。

したがって現時点では、

「RACCOはJ-NCAP最高評価を獲得している」

とは記載できません。

今後の正式な試験結果に注目したいところです。


BYDラッコの快適装備

安全装備だけでなく、RACCOは日常で便利な装備もかなり充実しています。

まず最大の特徴が、全車標準の両側電動スライドドアです。


両側電動スライドドアは200から標準

価格を抑えたRACCO 200でも左右両側が電動。

子どもの送迎やスーパーでの買い物など、日常で使う軽自動車では非常に便利な装備です。

そしてPremiumにはさらに、

足元投影ガイド付きハンズフリースライドドア

を採用。

スマートキーを持って車に近づくと足元にガイドが投影され、その位置に足をかざすことでスライドドアを開閉できます。


300Plus以上は冬の快適装備が充実

グレードによってシート周辺装備は大きく変わります。

快適装備200300PlusPremium
前席シートヒーター
ステアリングヒーター
後席サンシェード
前席シートバックテーブル
運転席6Way電動調整
リアセンターアームレスト
ホットカップホルダー

特に注目したいのは、300Plusからシートヒーターとステアリングヒーターが付くことです。

EVでは冬場の暖房使用が航続距離に影響するため、身体を直接暖められるヒーター装備は快適性の面でも便利です。

装備の有無は2026年7月版公式カタログで確認できます。


Premiumにはホットカップホルダー

最上級300Premiumには、珍しいホットカップホルダーも付いています。

BYDは保温機能付きのカップホルダーとして紹介しており、冬場に温かい飲み物を飲むことが多い人には面白い装備です。


収納スペースは合計30か所

軽自動車では収納の使い勝手も重要です。

BYDはRACCOに合計30か所の収納スペースを設けたとしています。

例えば、

  • グローブボックス
  • シート下収納
  • スマホホルダー
  • 前席シート背面ポケット
  • トレイテーブル
  • アームレスト収納
  • カップホルダー

などが用意されています。


荷室容量は4人乗車でも280L

4人乗車状態でも、BYDの自社測定値で280Lの荷室容量を確保。

後席は左右50:50分割式で、スライド機構に加えて「チップアップ」「ダイブダウン」というシートアレンジも用意されています。

人を乗せるだけでなく、大きな荷物や背の高い荷物を載せることも考えられています。


後席にもエアコン吹き出し口

スーパートール軽では、真夏に前席と後席で温度差が生まれやすいのが気になるところ。

RACCOは全グレードに、

  • 後席足元吹き出し口
  • リアセンターベンチレーション

を装備しています。

後席に家族や子どもを乗せる機会が多い人にはうれしい装備です。


10.1インチディスプレイも全車標準

インフォテインメント関連も200から充実しています。

全車に、

  • 10.1インチ固定式タッチスクリーン
  • Apple CarPlay
  • Android Auto
  • Bluetooth
  • BYDアプリ
  • OTAアップデート
  • USB Type-A
  • USB Type-C

を標準装備。

スピーカーは200が2個、300PlusとPremiumが6個です。


300Plus以上はスマホが車のキーになる

300PlusとPremiumには、

  • Bluetoothデジタルキー
  • スマホデジタルNFCキー

を装備しています。

NFC対応の一部スマートフォンをドアミラー付近にかざして解錠・施錠できるため、スマートフォンを中心に生活している人には便利な機能です。対応端末など利用条件があります。


OTAアップデートにも対応

RACCOは全車で**OTA(Over The Air)**に対応しています。

BYDはRACCOをSDV(Software Defined Vehicle)ベースで設計した軽EVと説明しており、ソフトウェアを通信でアップデートできることを特徴の一つとしています。

スマートフォンのように、購入後もソフトウェア面で更新できるのは従来の軽自動車とは少し違うポイントです。


3グレードならどれがおすすめ?

RACCO 200|価格重視なら十分魅力的

200の強みは、装備を大幅に削った廉価グレードではないことです。

214万5,000円ながら、

  • ACC
  • ICC
  • AEB
  • 踏み間違い加速抑制
  • 両側電動スライドドア
  • 前後駐車レーダー
  • 10.1インチディスプレイ
  • CarPlay / Android Auto
  • V2L / V2H

まで標準。

航続距離210kmで問題ない使い方なら、コストパフォーマンスの高さが魅力です。


RACCO 300Plus|個人的には最もバランスが良い

価格は239万8,000円。

200より25万3,000円高くなりますが、

  • 航続距離210km → 320km
  • 普通充電3kW → 6kW
  • 急速充電35.8kW → 49.7kW
  • アルミホイール
  • シートヒーター
  • ステアリングヒーター
  • 後席サンシェード
  • シートバックテーブル
  • 6スピーカー
  • TPMS
  • 幼児置き去り検知
  • Bluetoothデジタルキー
  • NFCキー

などが追加されます。

価格・航続距離・快適装備のバランスで選ぶなら、300Plusが非常に有力だと思います。


RACCO 300Premium|価格差9万9,000円なら要注目

Premiumは249万7,000円。

300Plusとの差は9万9,000円です。

追加される主な装備は、

  • BYDアラウンドビュー
  • 足元投影ガイド付きハンズフリースライドドア
  • 運転席6Way電動調整
  • 合成皮革シート
  • ホットカップホルダー
  • リアセンターアームレスト

など。

約10万円の差なら、駐車支援や快適装備を重視する人はPremiumまで検討する価値がありそうです。


まとめ|ラッコはクルコン・安全装備の充実度が大きな魅力

BYD RACCOを詳しく調べてみると、魅力は単純な航続距離や価格だけではありません。

特に注目したいのが、最廉価の200からACC・ICC・AEB・踏み間違い加速抑制・両側電動スライドドアなどを標準装備していることです。

300Plus以上なら320kmの航続距離に加えて6kW普通充電、シートヒーター、ステアリングヒーター、デジタルキーなども装備。

そしてPremiumではアラウンドビューやハンズフリースライドドア、電動運転席などまで加わります。

BYD RACCOのポイント

RACCO 200
→ 価格を抑えながら安全装備を重視したい人

RACCO 300Plus
→ 航続距離・価格・装備のバランスを重視する人

RACCO 300Premium
→ 駐車支援や快適装備まで充実させたい人

という選び方が分かりやすいでしょう。

中でも、クルーズコントロール系の運転支援機能が200から標準装備されている点は、RACCOを検討するうえで大きなチェックポイントです。

一方で、ACC・ICCの細かな作動速度域や停止・再発進条件については、2026年7月版公式カタログだけでは確認できません。

安全装備を重視して購入する場合には、「装備されているか」だけではなく、実際の試乗で制御の自然さや使いやすさも確認してから判断するのがおすすめです。


参考・情報確認日

情報確認日:2026年8月17日

主な出典:

  • BYD Auto Japan「BYD RACCO 公式カタログ」2026年7月版
  • BYD Auto Japan「新型 軽EV『BYD RACCO』の国内販売を開始」2026年7月28日
  • BYD Auto Japan「BYDの安全宣言」
  • 独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)JNCAP公開情報(2026年8月17日確認)

※車両価格・仕様・装備、補助金制度などは変更される場合があります。購入時にはBYD Auto JapanおよびBYD正規ディーラーの最新情報をご確認ください。

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