トヨタの安全支援機能「Advanced Drive」を詳しく解説|ハンズオフ・搭載車・注意点まで紹介

トヨタ

トヨタの先進運転支援技術の中でも、特に注目度が高いのが**「Advanced Drive(アドバンスト ドライブ)」**です。

高速道路や自動車専用道路での運転負荷を減らし、より安全で快適な移動をサポートする機能として開発されました。

ただし、現在トヨタ車で見かける「Advanced Drive」には、

① MIRAIなどに設定された高度運転支援のAdvanced Driveと、

② 多くの車種に搭載される「Advanced Drive(渋滞時支援)

という、性格の異なる機能があります。

この記事では、それぞれの違いを整理しながら、Advanced Driveで何ができるのか、どんな場面で役立つのか、注意点は何かを詳しく解説します。


Advanced Driveとは?

Advanced Driveは、トヨタが掲げる「Mobility Teammate Concept」に基づく高度運転支援技術です。

これは「クルマが人の代わりに運転する」という考え方ではなく、人とクルマがチームのように協力しながら安全に走ることを目指した技術です。

トヨタ公式では、Advanced Driveについて次のように説明しています。

  • 高速道路や自動車専用道路の本線上で作動
  • ナビゲーションで目的地を設定
  • ドライバー監視のもとで運転を支援
  • 車線・車間維持、分岐、車線変更、追い越しなどをサポート

つまり、通常のACCやレーンキープアシストよりも一歩進んだ、複数の運転操作を統合的に支援するシステムです。


まず知っておきたい「2種類のAdvanced Drive」

1. 高度運転支援としてのAdvanced Drive

2021年に、トヨタ MIRAIレクサス LSで本格導入されたAdvanced Driveは、高速道路や自動車専用道路において、以下のような高度な運転支援を行います。

  • 車線の中央を維持
  • 前走車との車間距離を維持
  • 低速車の追い越し支援
  • 車線減少時の車線変更支援
  • ドライバーのウインカー操作による車線変更支援
  • ジャンクションや分岐での走行支援

目的地を設定した状態では、道路状況を見ながら分岐までの走行を総合的にサポートします。


2. Advanced Drive(渋滞時支援)

一方、現在のトヨタ車で広く採用されているのが、

**「トヨタ チームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]」**です。

こちらは名前の通り、高速道路や自動車専用道路の渋滞時に特化した運転支援機能です。

一定条件を満たすと、0km/h〜約40km/hの低速域で、車線維持・加減速・停止・再発進を支援します。


Advanced Drive(渋滞時支援)でできること

① 渋滞中の車線維持をサポート

渋滞時支援では、**レーントレーシングアシスト[LTA]**と連携し、車線中央付近の走行を支援します。

ノロノロ運転が続く場面で、ハンドル操作の負担軽減に役立つのが大きな特徴です。


② 加減速・停止を支援

先行車の動きに合わせて、車両が加速・減速・停止を支援します。

渋滞では「少し進んで止まる」を何度も繰り返すため、ドライバーの疲労がたまりやすいですが、Advanced Drive(渋滞時支援)はこの負担を軽くしてくれます。


③ 停車後、約3分以内なら自動で再発進を支援

通常のレーダークルーズコントロールでは、停止後の再発進に操作が必要になるケースがあります。

しかしAdvanced Drive(渋滞時支援)では、停車後およそ3分以内に先行車が発進した場合、条件を満たせばドライバーの操作なしで再発進を支援します。

この機能は、断続的に進む高速道路の渋滞でかなり便利です。


④ ドライバー異常時対応システムと連携

Advanced Drive(渋滞時支援)作動中に、ドライバーの異常をシステムが検知した場合、警告を出しながら減速・停車を支援します。

車種によっては、ハザードランプやホーンで周囲に異常を知らせ、停車後にドア解錠やヘルプネットへの接続を行う仕組みも用意されています。


④ ハンズオフ走行はできる?

Advanced Drive(渋滞時支援)作動中に、ハンズオフ走行は可能ですが、

トヨタの公式では安全面を考慮してか「ハンズオフ」という言葉は使っていません。

Advanced Drive(渋滞時支援)が搭載されている車種の公式ページには「ステアリングから手を放して走行できる状態」として、ドライバーモニターによって、「運転者が周囲監視状態で使用」となっています。

つまり、ドライバーが下を向いていたり、視線が正面を向いていない時にはハンズオフ走行はできないということです。

補足にも「アドバンスドライブ(渋滞支援)は自動運転ではありません。

運転者は自らの責任で周囲の状況を把握し、いつでも運転操作できるように備えてください。」とあるので、完全な手放し運転ができるものと、誤解しないようにしましょう。


Advanced Driveが作動する主な条件

Advanced Drive(渋滞時支援)は、いつでも使えるわけではありません。

代表的な作動条件は以下の通りです。

主な条件内容
走行場所一部を除く高速道路・自動車専用道路の本線
速度域約0〜40km/hの渋滞走行時
連携機能レーダークルーズコントロールとLTAが作動中
ドライバー状態前方を監視していること
車両状態シートベルト着用、運転席ドア閉状態など

車速については、渋滞開始時など一部条件では約30km/h以下から作動開始となる場合があります。


搭載車種は?

トヨタ公式の安全技術ページでは、Advanced Drive(渋滞時支援)の搭載車種として、以下のような車種が案内されています。

  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • ノア
  • ヴォクシー
  • クラウン各シリーズ
  • MIRAI
  • bZ4X など

ただし、グレードやメーカーオプションにより装備の有無が異なるため、購入時には個別確認が必須です。


T-Connectやコネクティッドナビ契約が必要な場合もある

Advanced Drive(渋滞時支援)は、道路判定にナビ地図データを活用します。

そのため、ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)装着車では、T-Connect・コネクティッドナビの契約が切れると作動しなくなる場合があります。

一方で、ディスプレイオーディオ Plusでは契約切れでも地図情報を利用できるケースがありますが、地図更新が止まるため、実際の道路状況とのズレに注意が必要です。


Advanced Driveは自動運転ではない

ここはとても大事なポイントです。

トヨタは公式に、**「Advanced Drive(渋滞時支援)は自動で運転するシステムではない」**と明記しています。

道路状況や周囲の交通、ドライバーの状態によっては、

  • 作動しない
  • 途中で支援を中断する
  • 運転者自身の操作が必要になる

といった場面があります。

システムに任せきりにするのではなく、あくまで運転を補助する機能として使う必要があります。


検出が苦手な場面にも注意

トヨタは、Advanced Drive(渋滞時支援)について、以下のような場面では検出・制御に限界があると説明しています。

  • 至近距離での急な割り込み
  • 工事区間
  • 落下物
  • 路線新設直後の道路
  • 地図情報と実際の道路状況が異なる場所
  • 料金所やサービスエリアなど対象外区間

こうした場面では、ドライバー自身がすぐに操作できる姿勢を保つ必要があります。


通常のクルーズコントロールとの違い

Advanced Drive(渋滞時支援)は、単なるACCの強化版ではありません。

主な違いは以下の通りです。

機能レーダークルーズコントロールAdvanced Drive(渋滞時支援)
車間維持
加減速
停止支援
長めの停止後の再発進制限あり約3分以内なら支援
車線中央維持LTA連携渋滞状況に特化して支援
ドライバー監視との連携車種による前方監視が重要条件

特に、低速渋滞での再発進支援と、渋滞時の統合制御がAdvanced Drive(渋滞時支援)の大きな強みです。


Advanced Driveが向いている人

Advanced Drive(渋滞時支援)は、次のような人に魅力的な装備です。

  • 高速道路を使う機会が多い
  • 通勤や帰省で渋滞に巻き込まれやすい
  • 長距離運転の疲労を少しでも減らしたい
  • ミニバンやSUVで家族旅行を快適にしたい
  • 最新の運転支援機能を重視して車を選びたい

特に、アルファードやヴェルファイア、ノア、ヴォクシーのようなファミリーカーでは、長距離移動時の負担軽減に大きく貢献する装備といえるでしょう。


まとめ|Advanced Driveは「高速道路の疲れ」を減らす先進支援機能

トヨタのAdvanced Driveは、高速道路や自動車専用道路での運転をより安全・快適にする先進運転支援技術です。

特に現在多くのトヨタ車に搭載される

**Advanced Drive(渋滞時支援)**は、

  • 渋滞時の車線維持
  • 加減速・停止
  • 約3分以内の自動再発進支援
  • ドライバー異常時対応システムとの連携

といった機能により、高速道路の渋滞で感じやすいストレスと疲労を軽減してくれます。

ただし、自動運転ではなく、最終的な安全確認と操作責任はドライバーにあるという点は絶対に忘れてはいけません。

便利な機能だからこそ、正しい理解のもとで活用したい装備です。

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