2026年7月10日、ホンダのコンパクトカー「フィット」がマイナーモデルチェンジしました。
今回の改良では、従来の「BASIC」がX、「HOME」がZへ変更され、ハイブリッド専用の「RS」「CROSSTAR」と合わせて4タイプに再編されています。ガソリン車はXとZ、e:HEV車はX・Z・CROSSTAR・RSから選択できます。
全グレードにHonda SENSINGが標準装備される一方、死角を検知する安全装備やシートヒーター、ワイヤレス充電器などには大きな違いがあります。
この記事では、2026年7月10日に発売された新型フィットの安全装備と快適装備をグレード別に比較します。
※情報は2026年7月18日時点のHonda公式発表・主要装備表をもとにしています。
- 2026年7月発売フィットのグレードと価格
- 新型フィットの安全装備をグレード別比較
- Honda SENSINGは全グレードに標準装備
- 安全装備で注目したい3つの機能
- エアバッグなどの衝突安全装備は全グレード共通
- ガソリンXだけヘッドライトが異なる
- エアコンはガソリンXのみマニュアル式
- シートヒーターはZ以上に標準装備
- ステアリングヒーターはCROSSTARとRSのみ
- ワイヤレス充電器はRSだけの標準装備
- 後席USBはe:HEVの上位グレードだけ
- Z以上は遮熱ガラスと上質な内装を装備
- e:HEV X|基本装備を確保した低燃費エントリー
- e:HEV Z|安全性と快適性のバランスが良好
- e:HEV CROSSTAR|冬場の快適性は高いが安全オプションに注意
- e:HEV RS|快適装備が最も充実
- X・ガソリン|価格優先のシンプル仕様
- Z・ガソリン|年間走行距離が少ない人の有力候補
2026年7月発売フィットのグレードと価格
新型フィットの通常モデルは、次の6種類です。
| グレード | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|
| X・ガソリン | FF | 1,806,200円 |
| X・ガソリン | 4WD | 2,026,200円 |
| Z・ガソリン | FF | 2,145,000円 |
| Z・ガソリン | 4WD | 2,365,000円 |
| e:HEV X | FF | 2,238,500円 |
| e:HEV X | 4WD | 2,458,500円 |
| e:HEV Z | FF | 2,499,200円 |
| e:HEV Z | 4WD | 2,719,200円 |
| e:HEV CROSSTAR | FF | 2,735,700円 |
| e:HEV CROSSTAR | 4WD | 2,955,700円 |
| e:HEV RS | FF | 2,899,600円 |
RSはFFのみで、4WDは設定されていません。価格には保険料、税金、登録費用、リサイクル料金、ディーラーオプションなどは含まれません。
新型フィットの安全装備をグレード別比較
最初に、主要な安全装備の違いを確認しましょう。
記号の見方
- ●:標準装備
- ◎:メーカーオプション
- -:設定なし
| 安全装備 | e:HEV X | e:HEV Z | e:HEV CROSSTAR | e:HEV RS | X・ガソリン | Z・ガソリン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Honda SENSING | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 前後パーキングセンサー | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 渋滞追従機能付きACC | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 車線維持支援システム・LKAS | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| トラフィックジャムアシスト | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| ブラインドスポットインフォメーション | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
| 後退出庫サポート | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
| マルチビューカメラシステム | - | ◎ | - | ◎ | - | ◎ |
| フルLEDヘッドライト | ● | ● | ● | ● | - | ● |
| サイド+カーテンエアバッグ | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 電子制御パーキングブレーキ | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| オートブレーキホールド | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
安全装備の大きな違いは、ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポート、マルチビューカメラシステムを選択できるかどうかです。
これら3つはe:HEV Z、e:HEV RS、ガソリンZにメーカーオプション設定されています。XとCROSSTARには設定されていません。
Honda SENSINGは全グレードに標準装備
エントリーグレードのXを含め、全タイプにHonda SENSINGが標準装備されています。
主な機能は次のとおりです。
- 衝突軽減ブレーキ・CMBS
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付きACC
- 車線維持支援システム・LKAS
- トラフィックジャムアシスト
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- オートハイビーム
- パーキングセンサーシステム
前方の車両や歩行者との衝突回避支援だけでなく、高速道路での車間距離維持、渋滞時の運転支援、駐車時の障害物検知まで用意されています。
ただし、Honda SENSINGはあくまで運転を支援するシステムです。認識能力や制御能力には限界があり、ドライバー自身による周囲確認と安全運転が必要です。
安全装備で注目したい3つの機能
ブラインドスポットインフォメーション
走行中に、ドアミラーでは見えにくい斜め後方の車両を検知する装備です。
検知した方向へウインカーを出した場合は警告を強め、車線変更時の見落としを減らします。
メーカーオプションで選択できるのは、次の3グレードです。
- e:HEV Z
- e:HEV RS
- Z・ガソリン
XとCROSSTARには設定されていません。
後退出庫サポート
駐車スペースからバックで出るときに、左右後方から接近する車両を検知して知らせる機能です。
スーパーや商業施設など、隣の車によって左右が見えにくい駐車場で役立ちます。設定グレードはブラインドスポットインフォメーションと同じです。
マルチビューカメラシステム
車体の前後左右に設置されたカメラ映像を利用し、車両周辺の状況を画面に表示します。
狭い駐車場での車庫入れや幅寄せをサポートしますが、標準装備ではありません。e:HEV Z、e:HEV RS、ガソリンZでメーカーオプションとして選択できます。
エアバッグなどの衝突安全装備は全グレード共通
新型フィットでは、次の装備が全タイプに標準装備されています。
- 運転席・助手席i-SRSエアバッグ
- 前席用サイドエアバッグ
- 前席・後席対応サイドカーテンエアバッグ
- VSA
- EBD付きABS
- トラクションコントロール
- エマージェンシーストップシグナル
- ヒルスタートアシスト
- 全席シートベルト非着用警報
- ISOFIX・i-Size対応チャイルドシート取付金具
車両価格が最も安いガソリンXでも、サイドエアバッグやカーテンエアバッグが省かれているわけではありません。
ガソリンXだけヘッドライトが異なる
e:HEV車の全グレードとガソリンZには、デイタイムランニングランプ付きフルLEDヘッドライトが標準装備されています。
一方、ガソリンXはマルチリフレクター式ハロゲンヘッドライトです。
オートハイビームはガソリンXにも装備されますが、夜間の明るさや省電力性を重視する場合は、e:HEV XまたはZ以上が選びやすいでしょう。
新型フィットの快適装備をグレード別比較
続いて、エアコン、ヒーター、充電設備、内装などの違いを比較します。
| 快適装備 | e:HEV X | e:HEV Z | e:HEV CROSSTAR | e:HEV RS | X・ガソリン | Z・ガソリン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フルオートエアコン | ● | ● | ● | ● | - | ● |
| マニュアルエアコン | - | - | - | - | ● | - |
| 前席シートヒーター | - | ● | ● | ● | - | ● |
| ステアリングヒーター | - | - | ● | ● | - | - |
| 15Wワイヤレス充電器 | - | - | - | ● | - | - |
| 後席USB Type-C・2口 | - | ● | ● | ● | - | - |
| 遮音・IR・UVカットフロントガラス | - | ● | ● | ● | - | ● |
| アームレスト付きセンターコンソール | - | ● | ● | ● | - | ● |
| リアセンターアームレスト | - | ● | ● | ● | - | ● |
| ソフトパッド内装 | - | ● | ● | ● | - | ● |
| Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0 | - | ◎ | ◎ | ● | - | ◎ |
| スピーカー数 | 2 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 |
快適装備では、XとZの間に大きな差があります。Z以上になるとシートヒーター、遮熱ガラス、センターアームレスト、ソフトパッド内装などが追加されます。
エアコンはガソリンXのみマニュアル式
ガソリンXにはマニュアルエアコンが採用されています。
それ以外の通常グレードにはフルオートエアコンが標準装備されます。e:HEV Xはエントリーグレードですが、エアコンはフルオート式です。
価格を抑えながら日常的な快適性も確保したい場合は、ガソリンXよりe:HEV Xのほうが装備面で有利です。
シートヒーターはZ以上に標準装備
運転席・助手席シートヒーターは、次のグレードに標準装備されます。
- e:HEV Z
- e:HEV CROSSTAR
- e:HEV RS
- Z・ガソリン
温度は3段階で調節できます。Xにはガソリン車、e:HEV車ともに設定されていません。
2026年モデルでは、スタンダードグレードのZにもシートヒーターが標準化され、冬場の快適性が高められました。
ステアリングヒーターはCROSSTARとRSのみ
ステアリングヒーターが標準装備されるのは、次の2グレードです。
- e:HEV CROSSTAR
- e:HEV RS
Zにはシートヒーターがありますが、ステアリングヒーターは装備されません。
寒冷地での使用や冬場の早朝運転が多い人は、CROSSTARまたはRSが有力候補です。
ワイヤレス充電器はRSだけの標準装備
15W急速充電に対応したワイヤレス充電器は、e:HEV RSだけに標準装備されます。
対応スマートフォンを所定の場所に置くだけで充電でき、ケーブルを接続する手間を減らせます。
さらにRSには、Honda CONNECTディスプレーとETC2.0車載器も標準装備されています。ZとCROSSTARではメーカーオプションです。
後席USBはe:HEVの上位グレードだけ
後席用USB Type-C端子2口は、次のグレードに標準装備されます。
- e:HEV Z
- e:HEV CROSSTAR
- e:HEV RS
同じZでも、ガソリンZには後席用USB Type-Cが標準装備されません。
家族での長距離移動や、後席でスマートフォンやタブレットを充電する機会が多い場合は、e:HEV Z以上が便利です。
Z以上は遮熱ガラスと上質な内装を装備
e:HEV Z、e:HEV CROSSTAR、e:HEV RS、ガソリンZには、遮音・IRカット・UVカット機能付きフロントウインドウガラスが標準装備されます。
紫外線だけでなく、暑さの原因となる赤外線を抑えるため、夏場の快適性にも関係する装備です。
さらにZ以上では、次の装備も標準化されています。
- ソフトパッド内装
- アームレスト付きセンターコンソールボックス
- リアセンターアームレスト
- 本革巻きステアリングホイール
前席だけでなく後席の快適性や内装の質感も重視する場合は、Z以上が適しています。
グレードごとの安全・快適装備を評価
e:HEV X|基本装備を確保した低燃費エントリー
e:HEV Xは、Honda SENSING、前後パーキングセンサー、サイド・カーテンエアバッグ、LEDヘッドライト、フルオートエアコンを標準装備します。
一方、次の装備は設定されていません。
- ブラインドスポットインフォメーション
- 後退出庫サポート
- マルチビューカメラ
- シートヒーター
- 後席USB Type-C
- 上級遮熱ガラス
安全装備の基本部分は十分ですが、死角支援や快適装備を追加できない点は確認しておきましょう。
e:HEV Xがおすすめの人
車両価格と燃費を重視し、主に一人または二人で利用する人に向いています。
e:HEV Z|安全性と快適性のバランスが良好
e:HEV Zは、Xの基本装備に加えて次の装備を標準化しています。
- 前席シートヒーター
- 後席USB Type-C・2口
- 遮音・IR・UVカットガラス
- 本革巻きステアリング
- ソフトパッド内装
- 前後センターアームレスト
さらに、ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポート、マルチビューカメラをメーカーオプションで追加できます。
e:HEV Zがおすすめの人
安全装備、快適装備、価格のバランスを重視する人に最も選びやすいグレードです。
e:HEV CROSSTAR|冬場の快適性は高いが安全オプションに注意
CROSSTARには、シートヒーターとステアリングヒーターが標準装備されます。
後席USB、上級遮熱ガラス、リアセンターアームレストなども備えており、冬場やアウトドア用途での快適性が高いグレードです。
一方、次の安全装備はメーカーオプションを含めて設定されていません。
- ブラインドスポットインフォメーション
- 後退出庫サポート
- マルチビューカメラ
車両価格はZより高いものの、死角支援装備の選択肢はZより少ない点に注意が必要です。
e:HEV CROSSTARがおすすめの人
SUV風デザイン、4WD、冬場の快適装備を優先する人に適しています。
e:HEV RS|快適装備が最も充実
RSは次の装備を標準装備します。
- 前席シートヒーター
- ステアリングヒーター
- 15Wワイヤレス充電器
- 後席USB Type-C・2口
- Honda CONNECTディスプレー
- ETC2.0車載器
- 上級遮熱ガラス
- 専用スエードコンビシート
追加オプションをあまり選ばなくても、快適装備が充実しています。
ただし、ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポート、マルチビューカメラは標準ではなくメーカーオプションです。
e:HEV RSがおすすめの人
走りやデザインに加え、ナビ・充電・冬場の快適装備まで重視する人に向いています。
X・ガソリン|価格優先のシンプル仕様
ガソリンXは、180万6,200円から購入できる最廉価グレードです。
Honda SENSINGやサイド・カーテンエアバッグは標準ですが、装備は次のようにシンプルです。
- マニュアルエアコン
- ハロゲンヘッドライト
- 2スピーカー
- シートヒーターなし
- 死角支援装備の設定なし
- マルチビューカメラの設定なし
購入価格を最優先する人向けですが、装備差を考えるとe:HEV XやガソリンZとの比較が必要です。
Z・ガソリン|年間走行距離が少ない人の有力候補
ガソリンZには、フルオートエアコン、前席シートヒーター、上級遮熱ガラス、リアセンターアームレストなどが標準装備されます。
また、e:HEV ZやRSと同様に、死角支援とマルチビューカメラをメーカーオプションで追加できます。
ただし、e:HEV Zに標準装備される後席USB Type-Cはありません。
Z・ガソリンがおすすめの人
年間走行距離が少なく、ハイブリッドまでは必要ないものの、安全装備と快適装備を充実させたい人に適しています。
安全装備・快適装備で選ぶおすすめグレード
| 重視するポイント | おすすめグレード |
|---|---|
| 車両価格を最優先 | X・ガソリン |
| 基本装備と燃費を重視 | e:HEV X |
| 安全・快適・価格のバランス | e:HEV Z |
| 冬場・アウトドア・4WD | e:HEV CROSSTAR |
| ナビや充電装備まで充実 | e:HEV RS |
| ガソリン車で装備を重視 | Z・ガソリン |
まとめ
2026年7月発売の新型フィットは、全グレードにHonda SENSING、前後パーキングセンサー、サイド・カーテンエアバッグなどを標準装備しています。
そのため、エントリーグレードのXでも基本的な安全装備は充実しています。
ただし、グレード選びで重要になるのが、次の3つです。
- ブラインドスポットインフォメーション
- 後退出庫サポート
- マルチビューカメラシステム
これらを選べるのは、e:HEV Z、e:HEV RS、ガソリンZです。安全装備を重視する場合は、注文時にメーカーオプションの有無を必ず確認しましょう。
快適装備では、シートヒーター、遮熱ガラス、アームレストなどが標準装備されるZ以上が有利です。
総合バランスではe:HEV Z、装備の充実度ではe:HEV RS、冬場やアウトドア用途ではe:HEV CROSSTARが有力候補となります。
なお、メーカーオプションは注文時に装着する工場出荷時の装備です。契約後や納車後には追加できない場合があるため、購入前に販売店で最新の組み合わせと価格を確認してください。

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